建設業と製造業のデジタル総合展「ITmedia Virtual EXPO 2023 春」
2月14日から3月17日にかけて、国内最大の建設業と製造業のデジタル総合展「ITmedia Virtual EXPO 2023 春」が開催された。今回で26回目の開催を迎えた同展示会では、建築・土木業界向けの「スマートシティー」や「Building × IT」をはじめ、ものづくり業界向けの「メカ設計」、「スマートファクトリー」、「組み込み開発＆エレクトロニクス・AI」、「リテール＆ロジスティクス サプライチェーン」、「素材」、「CASE・自動車」、合計8つの専門展が開催された。特に、建設業界や建設テックに関するセミナーが充実しているオンライン展示会が少ない中で、下記のように、様々な立場、アングルでセミナーが開催された。
●京都大学大学院工学研究科教授 京都大学レジリエンス実践ユニット長 藤井 聡 氏による特別公演。
同教授は、「建設DXで建設業界の課題を解決する」をテーマに、日本の建設産業を取り巻く厳しい環境を打開するための建設DXについて、都市計画、国土計画、経済政策のそれぞれの専門家としての意見を展開した。
●東大特任准教授吉村氏が語る「AIとビッグデータを活用した都市の未来像」
東京大学の先端科学技術研究センターで特任准教授を務める吉村有司氏が、現在も従事しているスペイン・バルセロナのスマートシティ開発について紹介した。「都市の歩行者空間化」と「ビックデータを活用した都市の多様性評価」をテーマに、バルセロナでの事例を基に、歩行者用のスペースを車道より多く設けるまちづくりや都市の持続可能性を定量的に評価するための指標についての研究を説明した。
●大成建設株式会社 都市開発本部 新事業推進部 デジタルスマートシティ推進室村上 拓也 氏による講演
本講演では、大成建設の村上拓也氏から、まちづくりの基盤として、東京都の西新宿エリアで性能を検証する高精度な3D都市モデル構築サービス「シン・デジタルツイン」についての紹介があった。シン・デジタルツインは、自動運転やロボットなどスマートシティを支えるサービスの基盤モデルとして、自治体などにも注目されている。
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