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#メタバース

5Gが可能にする「メタバース」での
バーチャルエンターテインメント

2021年12月03日

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、私たちの生活スタイルを大きく変えてしまった。いずれ感染が終息したとしても、アフターコロナでのニューノーマルとしてそのまま根付いていくものもあるだろう。エンターテイメントの分野においても、アフターコロナでも残っていきそうなニューノーマルの楽しみ方が提案されている。それが、仮想空間でのイベントやライブに、アバターになって参加するバーチャルエンターテインメントだ。高速・大容量で低遅延にデータが送れる5Gのインフラを活用すれば、スマートフォンからでもリアルタイムにバーチャルエンターテインメントが楽しめる。

仮想空間のトレンドは「メタバース」

オンライン上に作られたバーチャルの街を、自分の分身となるアバターを使って自由に動き回り、出会った人と会話する。すでに、SF映画の世界ではそのような仮想空間がいろいろと登場しているが、作品によってまちまちだった仮想空間の名称も、最近では「メタバース」という名前で定着してきた。あのフェイスブックでさえも、今後仮想空間の事業に力を入れるため、社名を「Meta(メタ)」に変更するほど「メタバース」はこれから大きなトレンドになりそうだ。

2020年春に発売され、コロナ禍での巣ごもり需要にも喚起されて人気を博したゲーム「あつまれ どうぶつの森」も、メタバースの1つと言えるだろう。古くは2000年代にアメリカで誕生し、仮想空間に作られた街の中の土地を購入して投資できる「セカンドライフ」は、一般に公開された「メタバース」のはしりと言えるかもしれない。ただ、「セカンドライフ」の場合は当初から、よりリアルな表現を実現するために高性能なグラフィックボードを搭載したパソコンと高速で安定した通信インフラを必要としたことから、今でも一部のパソコンユーザーにしか浸透していないようだ。

最近ではICT技術の進化によって、スマートフォンでも気軽に「メタバース」が楽しめるようになってきた。さらに、5Gの高速・大容量・低遅延のモバイルインフラを利用すれば、いつでもどこからでも「メタバース」に参加して、リアルタイムなエンターテイメント体験が楽しめそうだ。

「メタバース」のはしりとも言える「セカンドライフ」は物理法則に忠実に従い、自然の光もリアルに再現する映像を目指した(出典:Linden Labの公開資料) イメージ
「メタバース」のはしりとも言える「セカンドライフ」は物理法則に忠実に従い、自然の光もリアルに再現する映像を目指した(出典:Linden Labの公開資料)

スマートフォンで仮想空間を楽しむ「バーチャルシティ」

もともと仮想空間での楽しみ方は、現実ではありえない空想世界に入り込んで、非現実的な体験を楽しむことだったが、その傾向も徐々に変わってきた。「メタバース」では、現実に存在する街やイベント会場などがバーチャル空間にリアルに作り込まれ、自宅にいながらいろんな街に外出して買い物をしたり、イベントに参加したいと思っているユーザーが主なターゲットになっている。その傾向は、コロナ禍による外出自粛によってさらに助長された。

こうした状況の中、KDDIは5Gのインフラを活用してスマートフォンでも楽しめる、au版メタバース「バーチャルシティ」を発表した。「バーチャルシティ」は、高速・大容量でデータが送れる5Gの特性をいかした、仮想空間と現実空間を連動させるプラットフォームだ。例えばスマートフォンを使って、実在する店舗と連動した仮想空間上のセレクトショップにアバターで入店し、購入した商品を現実世界の自宅に配達してもらう。また、仮想空間上での路上ライブの様子を、MR(複合現実)やAR(拡張現実)に対応するメガネ型デバイスを使って、まるで100インチ規模のディスプレイを自宅に設置しているような感覚で鑑賞する。その際、仮想空間ではライブを見ている観客のアバターが反映される。

今後KDDIは、「バーチャルシティ」のプラットフォームを各都市の自治体と連携して順次大都市へ拡大していく予定だ。

「バーチャルシティ」では、スマートフォンとメガネ型デバイスを連動させた大画面での映像視聴も可能に(出典:KDDIのプレスリリース) イメージ
「バーチャルシティ」では、スマートフォンとメガネ型デバイスを連動させた大画面での映像視聴も可能に(出典:KDDIのプレスリリース)

アバターを仮装させて仮想空間の渋谷でハロウィーンを楽しむ

「バーチャルシティ」のプラットフォームを活用する第1弾となるのが、2020年5月にサービスインイした渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」だ。「バーチャル渋谷」は、KDDIや渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会を中心とする参画企業50社が立ち上げた、「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の取り組みの1つ。新たなエンターテイメントを提供することで、渋谷エリアにおける文化創出活動の維持、拡大を目指す。2021年5月には「バーチャル渋谷」の中に「原宿」エリアを追加し、現実の原宿の街と連携した文化創出活動も始めた。

仮想空間に作られた「バーチャル渋谷」(左)と新エリア「原宿」(右)(出典:KDDIのプレスリリース) イメージ
仮想空間に作られた「バーチャル渋谷」(左)と新エリア「原宿」(右)
(出典:KDDIのプレスリリース)

「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」では、2020年10月に続き、2021年もアバターで仮装して楽しむ「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」を開催。2020年は世界中から延べ40万人が参加したが、2021年の参加者は延べ55万人となった。今回はただ集まって騒ぐイベントから、さらに進化させた新しいハロウィーンを目指した「FUN FOR GOOD」(楽しむことで社会貢献できる)というコンセプトを掲げ、賛同したアニメやアーティスト、企業が10月16日から31日の間、さまざまなバーチャルイベントを開催した。

また、今回の「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」では、アバタープラットフォーム「AVATARIUM」と「バーチャル渋谷」が連携し、自分の写真から生成したオリジナルアバターで仮想空間へ遊びに行けるようになった。さらに、「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」や「名探偵コナン」とのコラボレーションによって、自身のアバターにキャラクターのコスプレをさせて楽しめた。

KDDIは今回のバーチャルハロウィーンイベントを通じて、アフターコロナを見据えた、自治体と仮想空間の連携による「メタバース」のモデルケースを提示できたという。

ハロウィーン当日の夜に「バーチャル渋谷」のスクランブル交差点に出現した、DJによるライブ配信スタジオ「SUPER DOMMUNE tuned by au 5G」 イメージ
ハロウィーン当日の夜に「バーチャル渋谷」のスクランブル交差点に出現した、DJによるライブ配信スタジオ「SUPER DOMMUNE tuned by au 5G」

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