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#5G#スマートシティ#MaaS

5Gの活用で移動が楽しくなるスマートシティに!
西新宿から始まった実証実験

2022年02月04日

ICTを活用して、生活の質の向上や新たな価値創出による経済循環の促進、社会課題の解決を図る「スマートシティ」が注目されている。「未来の東京」戦略において、西新宿エリアを「スマート東京」先行実施エリアと位置づけた東京都は、5Gと先端技術を活用したサービスの都市実装に向けた取り組みを始めた。ここでは、その取り組みの一環となる実証実験で実施される、5Gを活用したサービスについて紹介する。

人口220人の街に10万人が仕事に来る!

都市機能の向上を目指し、建築物や道路の配置から、土地の区画整理、ライフラインの設置などといったハードウェア作りを中心とした従来の計画都市では、日進月歩する時代の変化への対応が難しい。計画が立てられてから実行されるまでに何年もかかることがあり、その間に社会情勢が大きく変化することもある。最近ではコロナ禍を契機としたテレワークの普及などにより、都心への人口集中にも変化の兆しが見えてきたが、すでに都市計画が立てられているエリアで新規ビルの建築を止めることは難しいだろう。これに対してスマートシティでは、時代とともに変化する人口増減やエネルギー消費、社会情勢や住民の価値観、ニーズなどに合わせ、ICTを活用した最適な都市運営の継続を目指す。

東京都がスマートシティの先行エリアとして位置づけた西新宿エリアは、オフィス街や飲食店街の比重が大きく、特に夜間においては飲食店街や居住エリアに人口が集中しやすい。また、公共交通の利便性が高いことから滞在する人の数が少なく、約2万人の常住人口に対して、昼間人口が約22万人になるという統計結果も出ている(2015年の国税調査をもとにした東京都の集計より)。特に西新宿1丁目と2丁目エリアを合わせると、常住人口220人に対して昼間人口が10万人を超えるなど、まさに「仕事に来る街」と言えるだろう。

このような背景から、仕事以外にも西新宿を訪れてもらい、昼夜問わず賑わいのある街にすることを目標に、「ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ」をテーマとした実証実験が2022年1月15日から2022年3月31日まで実施される。

友だちが一緒に連れて行ってくれるような道案内とは?

実証実験は、経路検索サービスを提供するジョルダンをはじめとする5社の連携によって進められる。ジョルダンは、経路検索に感情や個⼈の希望・趣味・趣向といった「コト軸」と位置情報をかけ合わせることで、西新宿エリアにおいてさまざまな出会いと発⾒を創出する「西新宿モード(乗換案内スマートシティモード)」を開発し実証する。

「ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ」の実証実験に参加する5社とその役割 イメージ
「ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ」の実証実験に参加する5社とその役割

ジョルダンが西新宿での実証実験で目指すのが、5GとARやイベント情報のMIXで実現する「ワンタップで便利な道案内」だ。Googleマップなどで提供される従来の道案内サービスでは、経路検索された駅に着いたら自分で目印を探し、その都度方向を確認しながら目的地を目指す必要がある。これだと、実際の目的地と反対の方向に歩き始めても気がつかないことも多く、次の目印が見つからなくてまた出発地点に戻って確認することもよくある。

「ワンタップで便利な道案内」はそういった混乱をさせないため、駅の改札を出て街中に一定間隔で設置されているARマーカーにカメラを向ければ、AR機能を使って主要なランドマークまでの方向や距離がハイライトされる。途中で道に迷った場合も、乗換案内の経路検索と併せて方向を確認でき、道案内と進むべき方向を確認することができる。さらに、将来的にはAR上でキャラクターが「こっち、こっち」と手を振って道を教えてくれるような機能も考えており、「まるで、友だちが一緒にいて連れて行ってくれるような道案内」を目指すという。

混雑状況が分かる!移動を楽しくする新サービスを創出

今回の実験で実証される、5Gを活用したもう1つのサービスが、施設内の混雑状況の見える化だ。構造計画研究所が提供する、飲食店など施設の出入口に設置して人流(人の出入り)を計測するカウンターを活用し、西新宿エリアの施設をセンシング。「どれくらいの人が出入りしたから、今どれくらいの人が中にいる」といった情報をさまざまな施設から収集すれば、「今は人が多過ぎるから行きたくないな」とか、コロナ禍が収まれば「人が集まっているから楽しいだろうな」といったことも移動の判断材料になる。各施設からの情報はクラウドに送られて処理されるため、ワイヤレスで接続されたカウンターからのビッグデータの伝送に5Gが必要になる。

その他にも、「ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ」では、ジョルテが提供する情報プラットフォーム「スマートシティカレンダー」で、飲食店や施設、イベントなどの出来事を集約し、エリア利用者にオススメの街中情報を届けたり、日本オラクルが提供する「ビジネスマッチング機能の検証」によって街中のコミュニケーションの活性化を目指す実証が行われる。

スマートシティを実現する上で移動は重要な要素であり、そこではMaaSの活用が重視されているが、ジョルダンとしては「日本におけるMaaSの活用は、単なる移動支援だけに徹したサービスに止まらない」と考えている。今回の実証実験を通じて、センシングやビジネスマッチング、カレンダーなどを結びつけたMaaSのエコシステムによって、5Gを活用した「街と人をつなぐスマートシティを目指したい」という。

「ビジネスマッチングプラットフォーム検証」の実証概要 イメージ
「ビジネスマッチングプラットフォーム検証」の実証概要

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