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ボールパークを中核した新たな街づくりとして注目されるFビレッジ イメージ
#ICT #スタジアムビジネス #スマートシティ

ボールパークを中核とした
新たな街づくりとして注目されるFビレッジ

2023年7月24日

北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地として、2020年5月から建設を進めてきた新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(「エスコンフィールド」)」が、2023年3月、完成した。

エスコンフィールド(出典:ファイターズ スポーツ&エンターテイメント) イメージ
エスコンフィールド
(出典:ファイターズ スポーツ&エンターテイメント)

同球場は、日本初の開閉式屋根付き天然芝球場で、最大高さ70メートルのガラス壁や約1万トンの切妻型可動屋根、球場内のどこからでも試合観戦を可能にする360度回遊型コンコースなど、さまざま工夫が施されている。敷地面積は5ha、収容人数は3万5000人で、掘り込み式フィールドから地上4階まで観客エリアが広がる。

レフトスタンドには、ランドマークとなるタワー型特別エリア「TOWER 11(タワー・イレブン)」もあり、飲食店、ホテル、温泉、サウナ、ミュージアム、スタジオ型乗馬クラブなどの各施設がある。

「TOWER 11(タワー・イレブン)」(出典:ファイターズ スポーツ&エンターテイメント) イメージ
「TOWER 11(タワー・イレブン)」
(出典:ファイターズ スポーツ&エンターテイメント)

ほかにも周辺には、アスレチックなどの体験型アクティビティ、ドッグラン、キャンプ体験ができるグランピング施設、農業学習施設、こども園、一棟貸切りのプライベートヴィラ、ファイターズファンショップなどがあり、全体で約32ヘクタールというF VILLAGE(Fビレッジ)を構成する。

スマホアプリ「Fビレッジ」(出典:北海道日本ハムファイターズ) イメージ
スマホアプリ「Fビレッジ」
(出典:北海道日本ハムファイターズ)

エスコンフィールド内では、食べ物やグッズなど球場内のすべての決済は、キャッシュレスで行う。これにより、決混雑緩和や現金を持ち歩かず買い物ができる利便性を実現するほか、会計時の接触機会削減で、より衛生的な支払いを可能にしている。

専用スマホアプリ「Fビレッジ」も提供され、現在の位置や目的地が分かる「エリアマップ」、決済システム「FビレッジPAY」、イベントカレンダー、イベント申込、チケット購入、表示、グルメ情報などの機能を提供する。

スマホアプリ「Fビレッジ」(出典:北海道日本ハムファイターズ) イメージ
スマホアプリ「Fビレッジ」
(出典:北海道日本ハムファイターズ)

顧客の体験価値向上のため総合演出システムを導入

エスコンフィールドでは、パナソニックとパートナーシップ契約を締結し、新しいスポーツ・ライブエンターテイメントを実現すべく、総合演出システムとしてパナソニック コネクトの映像制作ソリューション「KAIROS(ケイロス)」を採用した。

「KAIROS(ケイロス)」(出典:パナソニック コネクト) イメージ
「KAIROS(ケイロス)」
(出典:パナソニック コネクト)

観客の体験価値向上のため、新たにフィールド上を光が駆け巡る演出手法を開発。354台の照明を個別に制御することで、フィールド上の光がウェーブ状に動くなど、これまでにない照明演出が可能となっている。

また、「新スタジアムコンテンツマネジメントシステム」により、「KAIROS」と場内約600台のデジタルサイネージ、さらには世界最大級の大型ビジョン2面、最新鋭の映像・照明・音響システムを統合することで、どこにいても一体感・没入感の高い演出を提供し、スタジアム全体を盛り上げている。

大型ビジョンの映像と光と音が融合した総合演出の様子(出典:パナソニック コネクト) イメージ
大型ビジョンの映像と光と音が融合した総合演出の様子
(出典:パナソニック コネクト)

選手視点では、VRによる照明シミュレーション技術を用いて、まぶしさを感じにくい照明環境を実現。施設運営視点では、LED照明の採用により、従来のHIDランプと比較して省エネになったうえ、照明を個別に点灯・消灯できるため、試合以外での利用へも柔軟な対応が可能となった。

360度回遊型コンコースに並ぶデジタルサイネージ。歩きながらでもリアルタイムな観戦が可能。(出典:パナソニック コネクト) イメージ
360度回遊型コンコースに並ぶデジタルサイネージ。歩きながらでもリアルタイムな観戦が可能。
(出典:パナソニック コネクト)

ホームランやファインプレーの際、従来型のスイッチャーであればその瞬間を狙って複数のスタッフが同時に操作する必要があるが、KAIROSでは、システム連携により、ワンオペレーションでのリアルタイム演出が可能だという。

ボールパークを中心とした街づくり

「Fビレッジ」は、地方創生の観点でも注目される。地元自治体である北広島市は、市の最上位計画の基本構想のひとつに「Fビレッジ」を位置づけ、まちづくりのさまざまな分野に波及効果を生み出すべく、連携したまちづくりを推進した。

スタジアムを含めたボールパークを起点に、周辺地域の価値・魅力の共有や道内各地の活性化を目指した「オール北海道ボールパーク連携協議会」を組織。近隣市町村や関係機関、企業、学識経験者が参画する分科会を通じ、各地域の課題解決を狙っている。また、新たな「北海道のシンボル」を目指すボールパークを通じ、北海道全体の価値向上と成長・発展へ寄与する広域連携体制を確立している。

官民の役割分担として、市が公園の造成や、アクセス道路、周辺道路、上下水道等のインフラ整備を担当して事業を後押しし、ボールパーク構想に伴う協議の中で、市と球団相互の人事交流や、連携事業として球団職員が市内の小・中学校で体育やキャリア教育の授業を行う取組が始まるなど、スタジアム整備だけにとどまらない、官民連携による新たな価値が生まれている。

さらに、Fビレッジは、プロジェクトに賛同する、産官学様々な「パートナーシップ」による「持続可能なまちづくり」を目指しており、「子供」「まちづくり」「パートナー連携」を重視したSDGsの取り組みを実践している。

北広島市総合計画(出典:北広島市) イメージ
北広島市総合計画
(出典:北広島市)

これらの取り組みが認められ、「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドHOKKAIDO)」は、令和2年度のスポーツ庁及び経済産業省が定める「多様な世代が集う交流拠点としてのスタジアム・アリーナ」に選定された。

Fビレッジは、スポーツ施設を中核とした新たな街づくりとして、今後、より注目が集まっていくだろう。

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