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#メタバース#VR#マーケティング

最新のメタバースソリューションは
課題解決型

2022年11月07日

インターネット上に構成される3次元の仮想世界の中で、アバターと呼ばれる自分の分身を介して活動するメタバースは、今やゲームやイベント開催だけでなく、ショッピングやライブコンサートなどさまざまなエンターテイメントにも広がってきた。さらに、単なるエンターテイメントで終わらせるだけではなく、プロモーションやマーケティング活動にもメタバースを活用しようと考える企業も出てきた。一方で、メタバースに期待する多くの企業が、集客や継続的なコンテンツ施策などに課題を抱えており、「企業のメタバースがどのような価値をユーザーに提供するのか」がより重要になっている。最近では、そのようなメタバースの課題に対応するソリューションを提供する企業も増えているようだ。今回は、最新のメタバースソリューションを提供しているスタートアップ企業について、それぞれ紹介する。

メタバースによるブランディングを実現するプラットフォームを提供するSYNMN

現在、さまざまな企業がブランディングの一環として、メタバースを活用したマーケティングを推進しており、特にZ世代やミレニアム世代をターゲットとするブランドは積極的に新たな挑戦を実践している。とはいえ、実際に提供されているメタバースのサービスは、まだゲームやSNSを目的としたものが多く、企業にとってブランディングに適したプラットフォームは少ない。

そんな中、Synamonからオープンベータ版の提供が開始された「SYNMN(シナモン)」は、企業やクリエイターのブランディングやファンマーケティングの支援を目的とした、メタバースのブランディングプラットフォームだ。B to B to Cモデルでの提供を前提にした設計が特徴で、スマートフォンやPC、VRデバイスなどからアクセスできるなど、幅広いユーザーにメタバース体験を届けることができる。

「SYNMN」は、継続的な利用を前提としてUXが設計されており、単発の施策で終わらないように常設運営をサポートする管理画面を充実させている。また、NFT(Non-Fungible Token)と呼ばれる、偽装不可能な通貨などを活用する仕組みを実装しており、マネタイズや愛着心の向上を目指したオプションも用意。アプリ内に階層構造を存在させ、テーマごとに最適な導線を設計することで質の高い顧客体験を創出するという。

(図1)「SYNMN」のサービスイメージ(出典:Synamonのプレスリリース) イメージ
(図1)「SYNMN」のサービスイメージ
(出典:Synamonのプレスリリース)

ユースケースごとに対応できる専門機能を搭載したプラットフォームを提供するMetaLab

MetaLabは、独自にメタバースプラットフォームを構築することに課題を抱えている企業を対象に、メタバースプラットフォームの構築に必要な標準機能とユースケースごとに対応できる専門機能を搭載した「Brave Engine」のβ版の提供を本格的に開始したと発表。「Brave Engine」を活用することで、企画や開発におけるコストと期間が削減でき、必要な機能の大部分を提供しながらも、より多くのリソースを価値提供や集客部分の企画・開発に充てることを可能にする。

「Brave Engine」は独自環境での構築が可能で、独自ドメインや独自サーバでの構築、独自アカウントでのログインが可能になる。スマートフォンやPCのブラウザで動作するため、ユーザーはWebサイトやSNSの投稿に貼られたURLをクリックするだけで簡単にメタバースにアクセスできる。

また、アバターやチャット、ログイン機能など、メタバース構築に必要な標準機能を搭載することで開発コストを削減。メタバースのデザインもフルカスタマイズ可能なので、ユーザー独自の機能やサービスが実現できる。さらに、メタバースにログインしているユーザーは、それぞれにカスタマイズ可能なプライベートルームが利用可能。デジタルアイテムの配布など、メタバースでのユーザーアクションを促す施策などに活用できるという。

(図2)「Brave Engine(β版)」が提供するメタバースプラットフォームのイメージ(出典:MetaLabのプレスリリース) イメージ
(図2)「Brave Engine(β版)」が提供するメタバースプラットフォームのイメージ
(出典:MetaLabのプレスリリース)

メタバース活用を総合的に支援するソリューションを提供するXRX STUDIO

電通ジャパンネットワーク(DJN)は、企業によるメタバース活用を統合的に支援し、市場の創造・拡大に貢献する「インテグレーテッド メタバース ソリューション」の提供を開始した。顧客企業やコンテンツ・メディアなどのパートナー企業が推進する、メタバースを活用したマーケティングや事業展開を統合的に支援する。

DJNはグループ横断組織となる「XRX STUDIO」内に「事業開発」「オウンドメディア開発」「店舗開発」「統合プロモーション」といった4つの領域を支援するチームを作った。それぞれの領域で、事業計画策定(マネタイズ設計)、パートナー開拓、UI/UXプランニング、実施、データ取得・分析、PDCA、投資などの支援を統合的に行う。

「事業開発」の領域では、ライブエンターテイメント事業の企画・実施や、B to Bイベントやカンファレンスの企画・実施、マネタイズ設計やパートナー/アライアンス先の開拓などを支援する。「オウンドメディア開発」の領域では、ユーザーやファンが愛着を持てるオウンドメディアのUI/UX設計から運用支援までを担い、「店舗開発」の領域では、新たなショッピング体験を実現するための、メタバース空間に最適化した店舗設計、Eコマースや販売チャネルの強化、リアル店舗との連携などを行う。そして、「統合プロモーション」の領域では、メタバース空間上の屋外広告や商品発表・展示会、ARを活用したリアルとの連携、およびリアル店舗への送客など、プロモーション全体の最適化を行う。

(図3)「インテグレーテッド メタバース ソリューション」のサービスイメージ(出典:電通ジャパンネットワークのプレスリリースより) イメージ
(図3)「インテグレーテッド メタバース ソリューション」のサービスイメージ
(出典:電通ジャパンネットワークのプレスリリースより)

メタバース市場を牽引するのはスタートアップの役目

次世代のインターネットとも呼ばれているメタバースだが、現状はこれから市場が立ち上がろうとしている段階だ。振り返ってみれば、インターネットを今のように普及させてきたのは、スタートアップとして市場の参入したヤフーやグーグルであり、当時はマネタイズが難しいと考えられていたインターネットでビジネスを成功させたのもAmazonやYoutubeといったスタートアップだ。

今後も、新しい市場を牽引する役目を持つスタートアップの動向に注目したい。

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