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データセンターを「建てる」から「置く」へ ミライト・ワンが国内初のLTA CDU搭載 水冷コンテナ型データセンターを公開

2026年10月13日

近年、生成AIをはじめとする先端技術の急速な普及に伴い、データ処理量と消費電力の爆発的な増加が大きな社会課題となっている。高発熱化するサーバーをいかに効率的に冷却し、持続可能なデータセンターを構築するか――。
この難題に対し、ミライト・ワンは国内初導入となる技術を活用した「水冷コンテナ型データセンター」の設置と実証実験に挑んでいる。本記事では、YouTube情報番組「NEWS CROSS POINT」の記念すべき第1回動画から、AI産業を足元から支える次世代インフラ構築の最前線を紹介する。

ニュース動画「NEWS CROSS POINT」とは?

「NEWS CROSS POINT ~技術と挑戦が交差する~」は、社会インフラの未来を創るミライト・ワン グループの最新の取り組みや、現場で活躍するエンジニアの"リアルな挑戦"をコンパクトに伝えるミニ番組である。

今回のテーマは、「AI産業を支える『コンテナ型データセンター』」だ。まずはぜひ、実際の映像をご覧いただきたい。

動画の見どころ&注目のポイント

急増するAI需要と熱問題に挑む「水冷コンテナ型データセンター」

AIビジネスの急速な拡大に伴い、高スペックなGPUサーバーが発する激しい熱をいかに効率よく冷やすかが業界共通の課題となっている。従来の空調(空気冷却)では十分な冷却が難しくなる中、ミライト・ワンは冷却効率に優れた水冷システム(デルタ電子製LTA CDU搭載)を採用したコンテナ型データセンターを自社ビル敷地内に国内初設置した。建物を一から建設するよりも圧倒的に短期間で導入でき、省スペースかつ高効率な冷却を実現する注目のソリューションである。

水冷の性能と導入のしやすさを両立

今回導入されたAALC(空気アシスト液冷方式)は、高性能GPUなどを液体で直接冷却し、温められた冷却液の熱を熱交換器によって空気側へ放出する仕組みだ。一般的な水冷方式では大規模な配管工事や専用の冷却熱源設備を新たに整備する必要があるが、今回採用したデルタ電子のLTA CDU「GoCool-80」はそれらを必要としない点が大きな特徴である。これにより、水冷ならではの高い冷却性能を確保しながら、既存施設にもスムーズに導入できる環境を実現している。

(写真1)水冷システム
(写真1)水冷システム

駐車場約3台分のスペースに設置

もう一つの大きな特徴が「コンテナ型」である点だ。工場であらかじめ必要な設備を組み込んだ20フィートコンテナを現地へ搬入・設置し、電源などを接続するだけで構築が完了する。現地での工事工程を大幅に削減できるため、工期短縮に加え、施工時の人為的ミスの防止にも貢献する。また、大型の水冷設備を外部に設置する必要がなく、駐車場約3台分という限られたスペースにも設置可能だ。現在は最大96kW級の冷却能力を想定し、高性能GPUを搭載した実機検証を進めている。
さらに、水冷化によってサーバー内部の冷却ファンなどの消費電力を抑制できることも大きなメリットであり、高い計算能力の提供と省エネルギー・省CO2の両立を目指している。

次世代DCの実用化・展開へ

今回の設備が設置された新木場ビルには、ミライト・ワンとモルゲンロットが共同で「MM先進イノベーションラボ」を開設している。今回の水冷コンテナ型データセンターも、次世代インフラの実用化に向けた重要な実証設備として位置付けられている。
今後は、さらなる高性能GPUサーバーの運用やIOWN技術との連携活用も検討していく方針だ。

通信・電力・施工を一括で手掛けるミライト・ワンの「現場力」

データセンターの構築には、通信・電力・建築・冷却設備・施工など多岐にわたる専門ノウハウが欠かせない。ミライト・ワンは、これらをワンストップかつトータルで手掛けられる総合力を強みとしている。動画内ではプロジェクトリーダーが登場し、施工を効率化・最適化するための具体的な工夫について解説している。

(写真2)施工効率化を語る担当者((株)ミライト・ワン DC事業本部 市川幸樹男)
(写真2)施工効率化を語る担当者((株)ミライト・ワン DC事業本部 市川幸樹男)

機密データや余剰電力の活用にも

想定される利用シーンの一つが、企業のオンプレミスAI環境の構築である。自社敷地内にコンテナ型データセンターを設置することで、外部クラウドへアップロードしにくい機密データを自社管理下に置いたまま、生成AIやAIエージェントなどを安全に活用できる。
さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーとの組み合わせも視野に入れている。出力抑制などで使い切れなかった電力を高性能GPUの稼働に充てることで、余剰電力を「計算力」へと変換する、新たなエネルギー活用モデルの創出も目指している。

大規模なデータセンターを一から「建てる」のではなく、必要な場所にデータセンターを「置く」。水冷、コンテナ、省エネルギーといった最新技術を組み合わせた今回の取り組みは、生成AI時代におけるデータセンターの新たな選択肢を提示している。

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