数万人の観客からのアクセスに対し、高品位なネットワーク環境を提供できる「高密度Wi-Fiネットワーク」

これまで課題となっていた大勢の観客からのアクセスが集中するスタジアムでの高品位なネットワーク環境の提供。これを解決する「高密度Wi-Fiネットワーク」の構築を行い、西武ドームに来場されたお客様へより快適な通信環境を実現しました。
国内のスタジアムでは初となる本事例は、株式会社西武ライオンズ様、西武鉄道株式会社様、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社様、シスコシステムズ合同会社様と当社で導入したものです。
今回採用した「高密度Wi-Fiネットワーク」は、一つひとつの無線LANアクセスポイント(AP)でカバーするエリアを小さくし、APを細かく設置することでスタンド全体をカバーしています。一つのAPに接続するユーザー数を抑えることで、数万人規模の観客が密集する環境であっても快適な通信容量とカバレッジを実現しています。

- スタジアム専用に設計された狭ビーム幅の指向性アンテナにより、狙いを定めたカバレッジを実現
- 大容量のWi-Fiネットワークを提供することで、観戦体験の向上と3G/LTEモバイルトラフィックのオフロードへ貢献
- 高度な無線リソース管理(RPM)システムにより、高密度Wi-Fi環境下においてもネットワーク全体のパフォーマンスを最適化
エリア限定サービスで施設の付加価値を向上する「スタジアムWi-Fiソリューション」
株式会社西武ライオンズ様は、西武ドーム限定コンテンツが視聴できる「Lions Wi-fiサービス」を運営され、野球観戦を楽しめるさまざまなコンテンツを配信されています。「スタジアムWi-Fiソリューション」では、快適なネットワーク環境を活かしたスタジアム限定コンテンツサービスが可能で、新たなファンサービスや体験を提供することで、スタジアムの価値を高め、集客力向上とさらなる収益向上を図れます。当社も一部コンテンツをご提供させていただいております。

安全や美観に配慮した工法を選定
各APには狭ビーム幅の指向性アンテナを使って高低差のある複雑な形状の観客席をカバーするため、施工の際の据え付けや設定には細心の注意が必要でした。また、通常より設置するAPの台数も多く、設置場所や配線ルートの選定では、ユーザビリティや施工性・メンテナンス性に配慮しただけでなく、電波伝搬設計への影響も鑑みる必要があり、関係者との調整を重ねることで、事前調整~設置・試験までを無事に完了することができました。 また、観客席というお客様がご利用されるスペースであることから、安全性への配慮はもちろんのこと、施設の美観も損なわないよう配慮した工法を選定し、施工を行っております。

今回の事例を通して、施設ご担当者様だけでなく西武ドームを利用されるお客様のお役に立てるシステムのご提供に携わることができました。 ミライトでは、今後も、高品質なネットワークの構築と、利用される方にとってメリットのあるサービスづくりに貢献してまいります。