通信建設大手の株式会社ミライト・ワン（本社：東京都江東区、代表取締役社長：中山俊樹、以下ミライト・ワン）は、株式会社楽天野球団（所在地：宮城県仙台市、代表取締役社長：米田 陽介、以下楽天野球団）、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ関西（所在地：大阪府大阪市、代表取締役社長：古田 正雄、以下NTTデータ関西）、グランブライトコンサルティング（所在地：神奈川県横浜市、代表：野口広明、以下グランブライト）と共同で、2022年11月23日に楽天生命パーク宮城で実施される「楽天イーグルスファン感謝祭2022」において、新型「DX Wi-Fi®」と5Gによる高速、大容量、低遅延なネットワークを整備し、広範囲に複数個所設置されたカメラの映像を集約し、ＡＩにより混雑状況を分析し表示・誘導することにより、スタジアムの利便性を更に向上させることを目的とした実証実験を行います。尚、本実験にあたって、楽天モバイル株式会社（以下「楽天モバイル」）が5G通信環境を提供しています。

本実証実験における広範囲の高速無線ネットワークについては、新型の「DX Wi-Fi®」及び楽天モバイルの5G通信で構成される高品質なハイブリッド無線網を構築します。
「DX Wi-Fi®」はNTTデータ関西が取り扱い、ミライト・ワンが販売、設計構築、保守等を行う製品で、新型の「DX Wi-Fi®」はWi-Fi6（IEEE802.11ax）に対応し、500m以上の長距離、広範囲にWi-Fi環境を構築できる従来の製品よりも、より高速なネットワーク環境を構築するだけでなく、回線の混雑にも強く、複数の機器を同時に接続しても負担なく通信を行うことが可能です。この安定したハイブリット無線網により、スタジアムに広範囲に複数個所設置されたカメラ映像を伝送します。

集約された映像はエッジサーバ上のAI混雑解析ソリューション「WaitTime」※１によってリアルタイムに解析されます。スタジアム外周の飲食店舗の映像からは行列を自動抽出し、行列に並んでいる人数や待ち時間などを推定します。また混雑の予想される野外の飲食スペースやトイレの混雑状況も合わせて解析します。今回の実証実験では、これらの混雑解析結果の精度を検証するとともに、スマートスタジアムとして、お客様によりストレスなく快適に過ごしていただくために、この混雑情報をお客様にどのように提供するか、誘導などのオペレーションをどのように実施していくかを検証します。

今後、ミライト・ワンでは、今回の実証実験の結果をもとに楽天野球団と本格導入に向けた検討を進めていくとともに、ボールパークに限らず、スタジアムの価値を高めるネットワーク及びそのネットワークを活かしたサービスなどで構成されるスタジアム向けソリューションを展開していく予定です。

＜株式会社ミライト・ワンとは＞
株式会社ミライト・ワンは、株式会社ミライト・ホールディングスおよび、株式会社ミライト、株式会社ミライト・テクノロジーズの３社統合により、２０２２年７月１日に発足しました。ミライト・ワンでは、"技術と挑戦で「ワクワクするみらい」を共創する"ことを パーパス（存在意義）に掲げ、これまで情報通信設備建設や総合設備事業で培った技術力を基盤に、街づくり・里づくりや企業DX・GX、グリーンビジネスやグローバル事業などに邁進し、顧客や社会の課題解決、地域の活性化に取り組んでいます。

＜株式会社楽天野球団について＞
株式会社楽天野球団は、2004年に日本のプロ野球界で50年ぶりに誕生した「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営しています。東北に根差したチームを築き、ファンの皆様に支えられ、2013年にはリーグ優勝・日本一を達成。本拠地である楽天生命パーク宮城は、世界のプロスポーツ業界に先駆け、日本初となる「完全キャッシュレススタジアム」の実現や、チケット価格変動制「ダイナミックプライシング」の導入、スタジアムに観覧車・メリーゴーラウンドを設置するなど、東北が世界に誇るボールパークとして日々進化しています。

＜株式会社NTTデータ関西について＞　
株式会社ＮＴＴデータ関西は法人分野、公共分野、金融分野を中心に、基幹システムから業界横断的な社会インフラサービスやDXソリューション等、戦略立案から企画、設計、運用・保全までトータル的なITサービスを提供しています。「DX Wi-Fi®」は2019年に取扱いを開始したWi-Fiアクセスポイントです。特許技術などを盛り込んだアンテナ性能により、1台で今までにない長距離・広範囲をカバーできる海外製品で、日本国内での取り扱いはＮＴＴデータ関西のみとなります。

＜グランブライトコンサルティングについて＞
グランブライトコンサルティングは、スポーツ&エンターテイメントにおける新しい感動の実現とビジネスの加速化へ向けて、「デジタル・モバイル・ソーシャル」を軸としたITソリューションの観点から最適な戦略を検討するパートナーです。米国WaitTime社と提携し、同社の日本市場参入を推進しています。

※１　ＷａｉｔＴｉｍｅとは
「WaitTime」は、米国デトロイトに本社を持つ WaitTime 社の先進的な AI による混雑緩和ソリューションです。スタジアムなど多くの人が訪れる場所の行列や混雑を AI でリアルタイムに解析し、来場者にスマートフォンやデジタルサイネージで分かりやすく情報提供することで、密集の緩和を実現するソリューションです。特にトイレや売店などの待ち行列を判別し、より空いている方へ来場者を誘導することで、待ち時間の短縮と売上機会の最大化に貢献しています。導入実績として、米プロバスケットボールリーグ(NBA)のアリーナや、オーストラリアの８万人収容の多目的スタジアムをはじめ、大規模なスポーツ施設を中心にグローバルに拡大中です。