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水道管劣化予測・影響度評価・更新計画策定ソリューション
事業体保有のデータと、独自の環境データベース・AIによるアルゴリズムを用いて水道管の劣化状態を予測します。
このサービス・ソリューションのポイント
- 更新・漏水調査中期計画策定の基礎
- 効率的な更新計画の策定による更新費用削減
- 更新・漏水調査計画の客観的評価
導入メリット
「水道管劣化予測・影響度評価・更新計画策定ソリューション」とは
水道事業体が保有する管路データと漏水履歴情報を活用し、独自の技術で構築した環境データベースと AI/機械学習によるアルゴリズムによって水道管の破損リスク、劣化状態を予測するソリューションです。
影響度評価は、劣化予測に加えて水道管の重要度を考慮することにより、漏水が発生した際のビジネスリスクをマップ上に可視化します。また、これらの予測結果を用いて自動で更新計画の立案を行うことができ、水道管劣化予測・影響度評価・更新計画策定ソリューションを活用することで更新計画の策定稼働やメンテナンス費用など、限られた予算の中で効果の高い設備更新計画の策定を可能にします。
条件により最も適切な管路を更新!
Fractaシステム | 詳細 |
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① 管路劣化診断 (LOF※1) |
水道設備情報と漏水履歴から将来の漏水確率を予測 |
② 影響度評価 (COF※2、BRE※3) |
給水施設・流量・耐震性等を考慮した漏水時のコスト算定および確率計算 |
③ 更新計画 (JobPlanner) |
方針・規則・運用・リソースを考慮して中期コストを最小化する更新計画を策定 |
当社サービス | 詳細 |
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① 地震による管の被害確率(EP(v)) | 設備・地盤・液状化・地震動の最大速度の情報からメッシュ単位で被害確率を算出 |
※1 管路1本毎の漏水確率(Likelihood of Failure)
※2 漏水が発生した時の発生コスト(Consequence of Failure)
※3 漏水により管に生じる被害想定(Business Risk Exposure)
サービス内容
本システムの詳細
① 水道管劣化予測(LOF)
水道局が保有する水道管設備データおよび漏水データと、独自の環境ビッグデータを用いて管路ID毎に将来の漏水確率を予測します。これにより、更新優先順位を明確にして、漏水事故の未然防止・管路の長寿命化を図ることが可能になります。
- AI/機械学習技術を用いて1,000以上の変数を予測に使用することにより、精度の高い予測を実現
- 水道事業体から提供いただくデータはわずかでも、配管データ+漏水履歴から手軽に予測が可能

② 影響度評価(COF/BRE)
COFとは、もしも漏水が生じた場合にどの程度の被害が生じるのかというのを算出したもの、BREは劣化診断(LOF)とCOFを掛け合わせたもので事業上のリスクを表します。
- 漏水時の被害を想定し、影響度を可視化
- 劣化予測と影響度を用いてビジネスリスクを算出
COF:漏水事故が発生した場合のコストを算出して可視化したもの
直接費 | 修繕工事費・稼働費・施設困難箇所(主要道路・河川沿いなど)の加算工事費 |
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間接費 | 管網データより抽出した重要施設につながる管路への影響度評価を実施(重要施設:病院・福祉施設・大口需要者など) |
BRE:劣化予測(LOF:漏水確率)× 影響度(COF、漏水発生時の発生コスト(円))= 顕在化が見込まれるビジネスリスクを算出したもの
管路1 |
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劣化予測(漏水確率50%)× 影響度(100万円)= 50万円 |
管路2 |
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劣化予測(漏水確率20%)× 影響度(1,000万円)= 200万円 |

管路2の方が漏水確率は低いがBREが高くなるため、管路1よりも事業上のリスクが高い管となる。
[更新優先順位が高くなる]
③ 更新計画策定(JobPlanner)
JobPlannerは、どのような順番で更新工事を実施するのが最適なのかを示すもので、劣化予測(LOF)やBRE(事業上のリスク)を考慮して更新計画を複数立案します。
- LOFやBREの診断結果を基に更新計画の立案を自動で行い、これまで更新計画にかかっていた労力と時間を大幅に軽減
JobPlannerに診断結果 + ご希望の工事条件(管路長・工事予算など)を投入するだけで、工事条件に沿った複数の更新計画を立案します。その中から最適な案を選んでいただき、工事を進めることが可能です。

サービス導入のお問い合わせ・ご相談等、お気軽にご連絡ください。