「水素燃料電池発電所」をオープンし、災害に強いまちづくりに貢献
当社は、2023年9月27日、グループ会社のTTK鹿島営業所（福島県南相馬市）において、定置式FC発電機を設置した水素燃料電池発電所の運転を開始しました。同日、同施設内で開始式を行いましたので、当日の様子をお届けします。
当日は雨天であったため、屋内に会場を移して、当社代表取締役社長 中山俊樹らが参列しオープニングセレモニーを執り行いました。あいにくのお天気にもかかわらず、多くの関係者やメディアの方にお集まりいただきました。
運用開始のセレモニーが無事に終了すると、用地折衝から設計・施工までの長期間に渡り、本事業に携わった担当者からは、ほっとした安堵の表情が伺えました。
セレモニー終了後は、当社の秦 正行(みらいビジネス推進本部 みらいビジネス推進部 水素エネルギープロジェクトマネージャー)より、施設の詳細について、説明をおこないました。
プロジェクトの目的と未来の展望
ＣＯ２削減とＢＣＰ対策の両立へ
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今回の実証において、大容量貯蔵・長期保存が可能な水素をＢＣＰ対策に活用することで、太陽光発電の余剰電力を最大限に蓄えるよう 蓄電池のパフォーマンスを引き出します。また、通常時の水素利用も進め 、季節性の冷暖房需要で電力使用量がピークになった際に、電力の負荷追従に強い50kW定置式ＦＣ発電機による発電と、今回開発した水素燃料電池制御管理システムによる制御で、素早く電力のピークカットに対応します。
地元福島県で生産されたクリーンな水素
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本設備では、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の福島水素エネルギー研究フィールド（FH2R）で製造された水素を一部活用し、太陽光発電とクリーンな水素で、ＣＯ２削減、エネルギーの地産地消を推進します 。
水素燃料電池でEV充電
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本フィールド にＥＶ充電設備の設置を予定しており、定置式ＦＣ発電機による電力でＥＶ充電を実現させることで、災害時のＥＶへの給電、通常時の水素利用の用途拡大に取り組みます。
FH2R全景
定置式FC発電機
今後は、同実証のノウハウを活用し、福島県内におけるオフィスや店舗での水素を活用したカーボンニュートラル実現に貢献していきます。
| イベント名称 | TTK鹿島営業所「水素燃料電池発電所」運用開始式およびメディア向け説明会 |
|---|---|
| 開催日 | 2023年9月27日 |
| 場所 | TTK鹿島営業所（福島県南相馬市） |
「水素を活用した未来のまちづくり」の社会実装に参加
なお、当社は、2022年7月より福島県とトヨタ自動車による「水素を活用した未来のまちづくり」の社会実装に参加しています。その一環で、今回、定置式発電機と太陽光発電、蓄電池によるオフィス、店舗のCO2削減、BCP対策を目指した実証設備が完成し、今後6年間、実証する計画を立てています。
また、燃料電池システムの設置・利用に関するノウハウを蓄積し、再エネ導入拡大に向けて、太陽光・蓄電池・水素・EV充電を組み合わせた社会実装モデルを提案し、カーボンニュートラル社会の実現と災害に強いまちづくりに向けて、積極的に全国で太陽光発電関連設備の構築・運用を進めていきます。
関連ニュース
- 2023年9月27日 水素燃料電池発電所を福島県南相馬市において運用開始
- 2022年7月19日 福島県とトヨタ自動車による「水素を活用した未来のまちづくり」の社会実装に参加
メディア掲載情報
（2024/01/23）
