街づくり・里づくりのDX・GXソリューション|取り組み・事例紹介 | 株式会社ミライト・ワン
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  • イベントレポート

第13回Japan IT Week 秋 その3

街づくり・里づくりのDX・GXソリューション

ミライト・ワン グループでは「技術と挑戦で『ワクワクするみらい』を共創する」をメインテーマに掲げ、合計18の製品やソリューションを展示しました。

最新のIT製品やサービスが一堂に集まった展示会「Japan IT Week【秋】」が、2022年10月26日から28日まで幕張メッセで開催されました。ミライト・ワン グループも「未来を共創するIoT&5Gソリューション」「企業の業務効率改善DXソリューション」「街づくり・里づくりのDX・GXソリューション」の3つのカテゴリーでソリューションを出展。以下では「街づくり・里づくりのDX・GXソリューション」で出展されたソリューションを、目的別に紹介します。

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再生可能エネルギーを活用した街づくり

これからの街づくりにおいては、再生可能エネルギーの導入が重要になります。そこで当社が提案するのが、「水素を活用したみらいの街づくりの取り組み」です。水素は、「環境に優しくクリーン」で「長期貯蔵・長時間利用可能」であることから、化石燃料に代わるエネルギー資源として注目されています。今回の展示では、当社による水素を活用した社会・防災分野の脱炭素化や、環境に優しく災害に強い街づくりに貢献する取り組みの事例などを紹介しました。福島県では、「福島での未来のまちづくりに向けた水素の社会実装」の参画パートナーとして、オフィスや店舗のカーボンニュートラルの実現に取り組んでおり、2023年春にはミライト・ワン グループのTTK鹿島営業所に、50kW級の水素燃料電池を設置する計画もあります。また、大阪府では「大阪府カーボンニュートラル技術開発・実証事業」に参画し、水素燃料電池を搭載したドローンや電動アシスト自転車といったマイクロモビリティの実証などを行います。

同じく再生可能エネルギーの活用として、太陽光発電を活用した街づくりに取り組むソリューションが「オフグリッド電源ポール」です。円筒状のソーラーシートとバッテリーで動作する、メンテナンス不要な街灯「オフグリッド電源ポール」は、電源不要で設置にスペースを取らず、強風に強いことを特徴とし、山道や駐車場などの無電化地域で明かりを灯して安心安全な環境を作り出します。平面型のソーラーパネルと異なり、雪や落ち葉が積もる心配もなく、定期的なメンテナンスが不要で安定した発電性能を発揮します。照明だけでなくカメラも設置できるので、山間部や河川脇など電源が引きづらいところに監視カメラとして設置することで、災害兆候の早期発見も可能になります。

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建築物や社会インフラを点検するドローン

幅広い分野で活躍が期待されているドローンですが、ミライト・ワン グループの株式会社ミラテクドローンが提供するのは、建築物や社会インフラの保守管理業務を支えるドローンソリューションです。「ラインドローンシステム」は、建物の地上と屋上の2 点を釣り糸のようなラインで結び、そのラインにつながれたドローンの飛行を、限られた範囲で制御します。それにより、風などの影響で万が一ドローンが制御不能になった際も墜落位置が特定できるなど、安全性の高い運用が可能になります。また、足場を組まずに最大5名の運用で建築物の外壁点検が可能なため、工期短縮とコスト削減にもつながります。ミライト・ワン グループの西武建設株式会社の調査では、ラインドローンを使った外壁点検を、足場を組んだ場合およびゴンドラを使った場合と比較すると、足場との比較で約1/10、ゴンドラとの比較で約1/3のコスト削減が可能になるという結果が出ました。さらに、マンションなどで足場を組む場合、居住者宅の窓が塞がれたり、ベランダに洗濯物が干せなくなったりしますが、ラインドローンシステムを使用した場合、そういった心配もないことから、施主様からも高い評価を得ています。

一方、地下でドローンが活躍する下水道管路の点検ソリューションが、株式会社ミラテクドローンが販売する「閉鎖環境点検ドローン」です。下水道管路は、いまだに目視点検が行われており、安全面や人手不足という面で課題があります。さらに、下水管の経年劣化などによる不具合は、道路や鉄道の陥没を引き起こすなど、人々の暮らしにも大きな影響を与えます。狭い管路では自走式のロボットなども使用されているのですが、その場合は調査時間やコストも大きくかかってしまいます。そこで「閉鎖環境点検ドローン」は、本体に紐が付いたドローンを一旦奥まで飛ばし、ゆっくり紐を引き戻しながら下水道管路内の写真を撮って戻ってくるので、人やロボットによる点検に比べて、より早く安全に作業が実施できます。

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デジタルやウェアラブルデバイスを活用したソリューション

現実世界にある「物」「場所」を3D空間に再現し、シミュレーションした結果を現実に反映させる「デジタルツイン」についても、当社では「インフラ・設備の設計・施工」「都市計画」「インフラ・設備の保守・メンテ」「イベント」などの分野での活用を提案しています。今回の展示では、大規模イベントでの活用事例として、岩手県で開催された三陸花火大会において、イベント会場の3D情報を点群で取得した事例を紹介しました。当社では、どんな場所においても点群を取得できるサービスを提供しており、今後は得られた3D情報の活用を積極的に提案します。

少子高齢化による人材不足により、製造業などにおいては熟練者も若手技術者も日頃の業務に追われ、技能継承に時間が割けなくなりました。そうした課題を、ウェアラブルデバイスの活用によって解決するのが「THINKLET」です。ディスプレイをなくすことで、軽量かつ低電力での利用を実現した首掛け型のウェアラブルカメラ「THINKLET」には、作業員の目線や手元を撮影できる広角カメラを搭載しました。映像共有によって、遠隔にいる熟練技術者が、リアルタイムに若手技術者の作業を支援します。また、熟練技術者の作業の様子を撮影してデータ化することで、将来的な人材育成にも有効です。

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(2023/1/5)

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